この記事の前提
Shopifyの送料設定は大きく2通りあります
- 初期搭載機能として「配送と配達」ページから送料設定を行う
- アプリを導入してアプリで送料設定を行う
今回の記事では初期搭載されている機能で実現できる範囲の考え方をまとめていきます
送料の条件設定とは
ここで言う送料設定とは、発送先エリアのそれぞれの送料のことです
下図はヤマト運輸の完済が発送元の運賃表の例です

発送先エリアは下図のShopifyの配送と配達ページの「エリアを作成」から地域区分の設定が可能です

先程の運賃表で言う発送先エリアに基づいたそれぞれの送料が場合によっては条件を設定する必要があります
詳細な条件設定:「重量」か「注文額」
発送先エリアに基づく送料は大きく3通りの設定ができます
- 購入商品の重量に基づいた条件設定
- 購入商品の注文額に基づいた送料設定
- 条件設定を使用しない
条件設定については下図のように1つの送料に「重量」もしくは「注文額」で設定できます

具体的にはShopifyの配送と配達ページの下図の箇所です

条件設定をする例としては
「購入商品の総重量が2kg以上の場合送料を1200円」
「購入商品の総重量が1.99kg以下の場合送料を800円」
「購入商品の注文額が5000円以上の場合送料無料」
「購入商品の注文額が4999円以下の場合送料を800円」
というような場合の送料を実現したいときに利用します
「重量」と「注文額」を両方設定はできないのか?
Shopifyの送料設定で1つの送料に対して設定する条件は「重量」もしくは「注文額」のどちらか1つとなり両方を設定することはできません

しかし、両方設定する方法はあります
下図のように重量と注文額それぞれを並列して存在させれば可能です

条件設定に「重量」と「注文額」を共存させたい例
では詳細な条件設定に「重量」と「注文額」を両方存在させたい時とは具体的にどのような時でしょうか
- 一定額の注文額から送料を変えたい(送料無料にしたい)
- 発送方法が変わるため特定の商品を購入した場合に安くしたい(もしくは高くしたい)
上記が重なる場合に行います
条件設定に「重量」と「注文額」を設定するとどうなるか(パターン①)

先程の画像です
上記の条件で設定している場合にお客様の購入条件によって購入画面での表示が変わるので注意が必要です
下記の購入条件のパターンでまとめます
- 注文額999円以下かつ重量999g以下
- 注文額1,000円以上かつ重量999g以下
- 注文額999円以下かつ重量1,000g以上
- 注文額1,000円以下かつ重量1,000g以上
- 注文額999円以下かつ重量の設定なし
注文額999円以下かつ重量999g以下

注文額1,000円以上かつ重量999g以下

注文額999円以下かつ重量1000g以上

注文額1,000円以上かつ重量1000g以上

注文額999円以下かつ重量の設定なし

特に問題なく購入画面でも表示されています
条件設定に「重量」と「注文額」を設定するとどうなるか(パターン②)

先程のパターン①の条件から変更を加えました
価格帯が4通りになりました
このような場合どうなるでしょう
注文額999円以下かつ重量999g以下

注文額1,000円以上かつ重量999g以下

注文額999円以下かつ重量1000g以上

注文額1,000円以上かつ重量1000g以上

注文額999円以下かつ重量の設定なし

気がかりだったのが1の条件です
1. 注文額999円以下かつ重量999g以下
この条件は注文額と重量それぞれの送料が異なっているにも関わらず、重量の方の条件が優先され送料として適用されているのがわかります
これは本当に重量が優先されるのでしょうか?
疑り深いので以下で再度検証しています
「重量」と「注文額」どちらが優先される?

送料設定の設定順序を変えてみました
この場合、条件1はどうなるでしょうか

設定順序を変えても重量設定の方が優先されました
どうやら注文額と重量の条件設定で送料が違う場合でも重量のほうが優先されるようです
また、重量設定をしていない場合は0gとして認識され、それに当てはまる条件の送料が優先されています
送料設定を考える際の参考になれば嬉しいです
